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リーダーシップの種類とは?理論や最新の種類、自社に適したタイプの選び方を解説

リーダーシップの重要性は、2019年より大企業を筆頭に始まった働き方改革などの影響により、さらに高まっています。

組織において、業務効率化や柔軟な働き方などが求められる環境で、「どんな人材を採用すれば良いのか」「社内の人材をどのように育成すれば良いのか」など、リーダーシップ人材の選抜・育成に課題を感じる経営層の方も多いのではないでしょうか。

実は、リーダーシップにはいくつか種類があり、自社に適したリーダーシップ人材を選抜・育成することで、組織全体が同じ目標に向かって効率的に進むことが可能になります。

この記事では、リーダーシップの種類や自社に適したリーダーシップの選び方について、詳しく説明します。

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リーダーシップとは?求められる能力や行動、経営層も必見の「人材育成方法」を紹介

そもそもリーダーシップとは

リーダーシップとは「指導力」「統率力」と表現される言葉です。

  • リーダー…「役職」そのものを指す
  • リーダーシップ…組織が定めた目標を達成するために、チームの方向性を示したり、チームメンバーの行動を促したりする「能力」を指す

リーダーシップ人材に求められる要素や能力などについては、リーダーシップとは?求められる能力や行動、経営層も必見の「人材育成方法」を紹介で詳しく紹介しています。

代表的なリーダーシップの種類2つ

リーダーシップには様々な種類があるため、組織の状況に応じて適切なタイプの人材を選ぶ必要があります。

まずは代表的なリーダーシップとして、「ダニエル・ゴールドマンの6つのリーダーシップ」と「クルト・レヴィンが提唱する3つのリーダーシップ」を紹介します。

ダニエル・ゴールマンが提唱する6種類のリーダーシップ

ダニエル・ゴールマンは、EQ(自分や人の感情を理解・コントロールする能力)を用いたリーダーシップとして、次の6種類のリーダーシップを提唱しています。

リーダーシップの種類概要
ビジョン型リーダーシップビジョンを共有しメンバーを動かすスタイル
コーチ型リーダーシップメンバーの強みや弱みを活かし目標達成を目指すスタイル
関係重視型リーダーシップメンバー同士を結びつけることを重視するスタイル
民主型リーダーシップメンバーからの提案を歓迎し対等な関係を築くスタイル
ペースセッター型リーダーシップ自ら高いパフォーマンス見せメンバーを鼓舞するスタイル
指示命令型リーダーシップメンバーに対し一方的に指示を出すスタイル

それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

ビジョン型リーダーシップ(Visionary Leadership)

ビジョン型リーダーシップは、共有したビジョンに向かって、チームメンバーを導くスタイルです。このスタイルでは、チーム全体が目標達成に向けて協力しやすくなるため、メンバーの組織への帰属意識や一体感が高まる傾向があります。

ビジョン型リーダーシップにおいて、リーダーは業務に関する豊富な経験・知見が求められます。メンバーの方が経験・知識が豊富な場合、リーダーはメンバーから信頼・共感を得られず、リーダーシップを発揮することが難しくなってしまいます。

コーチ型リーダーシップ(Coaching Leadership)

コーチ型リーダーシップは、対話を通してメンバーの強みや弱みを引き出し、それぞれにあった目標を設定するスタイルです。

メンバーをサポートしたり励ましたりしながら目標達成を目指すため、リーダーは各メンバーを深く理解することが求められます。

関係重視型リーダーシップ(Affiliative Leadership)

関係重視型リーダーシップは、チームメンバーの感情や個々のニーズに注目し、人間関係を築くことを重視するスタイルです。

メンバー同士で信頼関係を築くことができると、チームとして一体感を作ることができ、メンバーの仕事に対する満足度が高まります。

ただし、良好な関係構築やチームの調和を優先する結果、目標達成を後回しにしてしまうこともあり、成果につながりづらい場合もあります。

民主型リーダーシップ(Democratic Leadership)

民主型リーダーシップは、リーダーがチームメンバーの意見やアイデアを積極的に取り入れ、共有されたビジョンや目標の達成に向けてチーム全体で意思決定を行うスタイルです。

民主型リーダーシップを発揮するには、メンバーが一定の知識や能力を持っており、自信を持って意見を出せる状態が必要になります。

ペースセッター型リーダーシップ(Pacesetting Leadership)

ペースセッター型リーダーシップは、リーダー自身が目標達成に向けて高いパフォーマンスを示すことで、メンバーにも同じレベルのパフォーマンスを求めるスタイルです。

このスタイルは、既に優秀で能力が高いメンバーを備えたチームには効果的です。しかし、成長やサポートを必要とするメンバーが多い場合は、逆効果となりやすいです。

指示命令型リーダーシップ(Commanding Leadership)

指示命令型リーダーシップは、リーダーがメンバーに一方的に指示命令を下し、メンバーはそれに従うスタイルです。緊急性の高い課題や迅速な対応が求められるプロジェクトにおいては、効果的な場合があります。

しかし、指示命令型リーダーシップはメンバーの意見や反論を抑制するため、長期的な目線で見ると、メンバーのモチベーションや組織への帰属意識を低下させる恐れがあります。

クルト・レヴィンが提唱する3種類のリーダーシップ

続いて、クルト・レヴィンが提唱する3種類のリーダーシップを紹介します。

リーダーシップの種類概要
専制型リーダーシップリーダーが意思決定や指示をおこない、メンバーは受け身
民主型リーダーシップリーダーのサポートを受け、メンバーが目標達成に向け進む
放任型リーダーシップ意思決定も手順作成もメンバー自身がおこない実行する

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

専制型リーダーシップ

専制型リーダーシップは、リーダーが全ての意思決定や指示を行い、チームメンバーが従うスタイルです。

チームが成熟していない段階には有効な手法ですが、メンバーの自立が進むと、反感や不信を招き、機能しなくなる可能性があります。

民主型リーダーシップ

民主型リーダーシップでは、リーダーがサポートしながらチーム全体で話し合い、意思決定を下します。

チームで一致団結し、目標達成に向けて協力しやすくなるため、チームにとって理想的なリーダーシップのスタイルです。

放任型リーダーシップ

放任型リーダーシップは、リーダーが意思決定や手順作成などをメンバーに委ねるスタイルです。

各メンバーの経験や知識が乏しい場合、仕事の成果が落ちる傾向にあり、組織の結束が弱まることがあります。

理論に基づいたリーダーシップの種類

続いて、理論に基づいたリーダーシップの種類として、PM理論とSL理論を紹介します。

リーダーシップに関連する理論概要
PM理論・Performance(課題達成能力)とMaintenance(集団維持機能)の頭文字を表す
SL理論・Situational Leadership(状況対応型リーダーシップ)の頭文字を表す

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

PM理論

PM理論とは、日本の社会学者三隅二不二により提唱された、リーダーが取るべき行動に着目したリーダーシップです。

PM理論では、リーダーシップを「課題関連機能(Performance function:P機能)」と「対人関連機能(Maintenance function:M機能)」の両者の高低(高いと大文字、小さいと小文字)で捉え、PM、Pm、pM、pmの4つに類型しています。

課題解決能力(P)を縦軸に、集団維持能力(M)を横軸に四象限で示した図。能力の場合を英字大文字、能力の低い場合を英字小文字で示している。 左上から時計回りに。 ①Pm型: 課題解決能力は高く、集団維持能力は低い。成果はできるが、組織としてのまとまりに欠けるリーダーシップ。 ②PM型: 課題解決能力・集団維持能力ともに高い。組織としてまとまり、成果も出せる理想的なリーダーシップ ③pM型: 課題解決能力は低く、集団維持能力は高い。組織としてまとまりは出せるが、成果を出せないリーダーシップ。 ④pm型: 課題解決能力・集団維持能力ともに低い。組織としてもまとまらず、成果を出せないリーダーシップ。
▲PM理論の図出典<a href=httpswwwmhlwgojpcontent11600000000815837pdf target= blank rel=noopener title=>厚生労働省|リーダーシップ を発揮しよう<a>

M理論では、PとMの両方の能力が高い「PM型」のリーダーシップが理想とされています。PM型では、弱い部分を補強しながらリーダーシップを発揮することを目指す必要があります。

SL理論

SL理論とは、Situation Leadership(状況型リーダーシップ)を意味します。各メンバーの成熟度のレベルに着目し、取るべきリーダーシップのスタイルを変えるべきと主張する理論です。

1977年に、行動科学者のポール・ハーシーと組織心理学者のケネス・ブランチャードにより提唱されました。

SL理論では、次のように、メンバーの習熟度によって取るべき援助行動(信頼関係を構築するための行動)と指示行動(具体的な指示を与える行動)の量を変え、目標達成に導きます。

メンバーの習熟度リーダーシップの型リーダーシップを取るために必要な行動
新人指示型具体的に指示を出し業務を管理する(援助行動:少・指示行動:多)
若手コーチ型部下の疑問を解消し、自主的に業務を進められるようサポートする(援助行動:多・指示行動:多)
中堅援助型部下への指示を減らし、サポートしながら成長を促す(援助行動:多・指示行動:少)
ベテラン委任型部下に業務を任せ、ひとり立ちさせる(援助行動:少・指示行動:少)

サーバントなど、今注目されているリーダーシップの種類3つ

多様な働き方が導入されつつある社会で、かつてのようなカリスマ性のある強いリーダーが一人でメンバーを引っ張っていくスタイルは、受け入れられなくなっています。

そのような状況で、次の3つのリーダーシップの種類が注目されています。

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

サーバント・リーダーシップ

サーバント・リーダーシップとは、メンバーに奉仕(サーバント=servant)することをリーダーシップの本質と捉える考え方です。従来の支配型・トップダウン型とは対極にあります。

サーバント・リーダーシップでは、リーダーはまずメンバーに奉仕・支援し、信頼関係を築くことを目指します。

信頼関係を構築することで、各メンバーが自発的に協力したいと思える環境を生み出すことが可能です。

シェアド・リーダーシップ

シェアド・リーダーシップのシェアドとは、「分け合う(shared)」を意味します。リーダーシップを共有することで、メンバー全員がリーダーシップを発揮できるようにするという考え方です。

一人のリーダーに追従するのではなく、誰かがリーダーシップを発揮しているときは、メンバーはフォロワーとして協力します。つまり、チームのなかでリーダーの役割が流動的に変わるということです。

シェアド・リーダーシップが上手く機能すれば、チーム全体でリーダーシップを発揮できるため、より強い組織に成長します。

フォロワーシップ理論

リーダーシップ理論とは異なるアプローチとして、フォロワーシップ理論があります。

フォロワーシップ理論は、リーダーシップを発揮する人ではなく、リーダーを支援するフォロワー(メンバー)の力が、組織において重要であるという考え方です。リーダーの成功はフォロワーの支援と活動によって大きく左右されると考えます。

また、メンバーはリーダーによって示されたビジョンや意思決定に対し、意見・提言する役割を持ちます。次の表は、メンバーが取る行動や態度を5つのカテゴリに分けたものです。

フォロワーシップの種類特徴
模範的フォロワー前向きな発言・提言を積極的におこなう理想的なフォロワー
孤立型フォロワー組織への貢献意欲は低いのに批判はするフォロワー
順応型フォロワー意見や発言はせず決定や指示に従うイエスマン的フォロワー
消極的フォロワー意見も組織への貢献もしない、ただ在籍しているだけのフォロワー
実務型フォロワー与えられた業務はこなすものの、意見や貢献は積極的におこなわないフォロワー

チームのメンバーには、自らがリーダーシップを身につけるだけでなく、他の誰かがリーダーシップを発揮しているときには「優秀なフォロワー」として、チームに貢献することが求められます。

組織にあったリーダー人材の選び方

リーダーシップには多くの種類があるため、組織(チーム)の現状を判断し、最適なスタイルを選ぶことが大切です。

例)

  1. 起業して間もない場合や、緊急性のある課題が発生した場合
    →一人のリーダーがメンバーに指示を出し、チーム全体を引っ張るスタイル
  2. 事業が軌道に乗って安定した段階…
    →民主性や協調性を重視したスタイル

また、チーム全体のスキルやメンバーの年齢・経験などによっても、求められるリーダーシップは異なります。

メンバーが主体的で自立している場合、指示・命令型や専制型は適さないケースが多いです。

リーダーシップは役職ではなく「能力」であるため、常に同じ人がリーダーである必要はありません。組織やチームの状況に合う人材を選びましょう。

リーダーシップを発揮するには環境構築も重要

2019年からスタートした働き方改革などにより、リモートワークやハイブリッドワークなど多様な働き方が導入されるようになりました。

このような働き方において、メンバー全員で気軽にコミュニケーションを取ることが難しい場合もあります。その結果、従業員がリーダーシップを発揮できる機会が失われているケースも考えられます。

しかし、リーダーシップを発揮できる人材を発掘・育成し、目標達成のために組織として前進するには、チームがコミュニケーションをとりやすい環境の構築が必要です。

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まとめ

リーダーシップには多くの種類があります。リーダーシップ人材の育成をする上では、どのような種類があるのかを理解することが大切です。

なお、どのリーダーシップが必要かは、組織やチームの状況によって異なります。リーダーシップを発揮してもらうには、組織として気軽にコミュニケーションを取りやすい環境を構築することも重要です。

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