大型オンラインイベントに、oviceが向いている理由 事例4選も紹介
企業や組織の情報発信・製品プロモーションに「イベント」は欠かせない。伝えたいメッセージを相手にダイレクトに伝えることができるためだ。
新型コロナウイルスの影響によりイベントはオンラインが主流となった。それによりイベント自体の敷居が低くなり、ローコストでクリエイティブなイベントを開催することも可能になったが、「会場の一体感」をオンラインで参加者に感じてもらうことは、オフライン(リアル)に比べて実は難しい。
筆者はいくつかの企業で PRやマーケティング業務を担当しているが、イベント会場で生まれる「一体感」により、参加者はもちろんスピーカー・社内メンバーの気持ちも上がりやすく、感動を体験してもらいやすくなる。感動を伴った記憶は脳に長く残りやすいので、イベントの目的(クライアントを得る、サービスを深く理解してもらう等)を達成しやすくなる。
つまり、「感動体験を提供すること」がイベントにおいての最重要項目であるといっても過言ではない。本記事ではオンライン開催のメリット・デメリットと、oviceを活用したオンラインイベントの事例を紹介する。
目次
オンラインイベントのメリット
今後、オンラインイベントの特性を戦略的にどう活用していくかが重要になってくるだろう。オンラインイベントには、参加の気軽さや予算上のメリットがいくつかある。
①気軽に参加できる
まず一つ目のメリットは、先ほどもご紹介した通り、オンラインであれば気軽に開催・参加できるという点だろう。つまりイベントの頻度自体を向上させることも可能だ。
会場整備も必要なく、興味があればパソコン一つで参加できてしまうので参加者にとっての負担も少ない。Wi-Fiさえあれば全国或いは全世界から参加できてしまうのも魅力の一つだろう。
②会場代がそれほどかからない
二つ目は場所・会場代がそれほどかからないという点だ。
Zoomを使用する場合、無料プランでは100人の人数制限と40分という時間制限が設けられてしまうが、Proプラン(月額2,125円〜)に課金した場合、時間制限はなく100 名まで参加することができる。さらに、Businessプラン・大企業向けのEnterpriseプラン(月額2,700円〜)では、300〜500人までの参加が可能だ。
バーチャル空間のoviceの場合は時間の制限ではなく、部屋サイズで3段階の価格が設定されている。いずれも一週間の価格設定で、3,500円~35,000円だ。
オフラインでイベントをする場合、会場費は底知れない。もちろん低予算で開催が可能な会場もあるかもしれないが、それなりに綺麗でアクセスの良いスペースを用意しない限り多くの人を動員させることは難しくなってしまうだろう。
③ゲストに予算をかけられる
もう一つ、イベント自体は低予算で開催することができるので、スピーカーやゲストにお金をかけられるという点も大きい。オフラインであればゲストの方の楽屋やお弁当、場合によっては渡航費・送迎等も用意しなければならなかったが、オンラインであれば基本的に出演料のみだ。
極論を言ってしまえば前後ギリギリまで別の予定を入れることもできるので、ゲストの方も気軽に参加することができ、スケジュールキープのハードルも下がる。出演承諾も得やすくなるだろう。
オンラインイベントのデメリット
オンラインイベントは、人数制限があることや参加者に与えるインパクトが不足してしまう可能性や、会話のしづらさなどのデメリットが考えられる。
①人数制限がある
オンラインイベントは参加人数に制限がないようにも思えるが、サービスによって人数制限が設けられてしまうというデメリットもある。
Zoomのウェビナー機能を使用すれば最大10,000人までアクセスすることが可能になるが、ウェビナー自体が一方向を主としたコミュニケーションしかできない(主催側しか話せない)ため、情報や商品を紹介するセミナー等には向いているが、イベントのように一体感を感じてもらうことを目的としたい場合は不向きかもしれない。
ミーティング参加者を少人数のグループに分ける機能である「ブレイクアウトルーム」を使用する場合、一番多くの人数を収容できるプランで最大50部屋まで作成することができる。しかし、ブレイクアウトルームの部屋数が31〜50までの場合、割り当てることのできる合計人数は200人までになるなど、ややこしい制限が設けられてしまう。
また、ブレイクアウトルームは閉鎖的な空間になってしまうので、組み合わせが重要になる。全体アナウンスはメッセージ送信のみ可能という、現実空間とは異なる条件もある。
②盛り上がりに欠け、記憶に残りづらい
オンラインイベントは、一人でテーマパークにいるようなものかもしれない。もし園内に自分以外の人がいなかったらどうだろうか?会場は温かく歓迎してくれたとしても、活気のある雰囲気や空気感が感じられない。
ディズニーランドを思い浮かべてほしい。アトラクションに並ぶ列、視線に困るカップル、寒さなんて気にしない無敵な学生たち、微笑ましい家族グループ。落ちているポップコーン、空を舞ってゆくプーさんの風船など、主役(ミッキー)以外の情報も脳裏に焼き付いている。こうした外的要素は私たちの気持ちの盛り上がりや感動に関係しており、感動体験は記憶に長く残ってくれる。
オンラインイベントの場合、他の参加者とコミュニケーションや外的刺激が少なく、盛り上がりにも欠けてしまい、感動体験を得ることは難しい。つまり参加者の記憶にも残りにくくなってしまうだろう。
③喋りにくい
ゲストスピーカーが喋りにくいという点は、オンラインミーティングの永遠の課題である。参加者の反応が見えにくい故、温度感がわからない。
筆者自身もイベントで登壇する機会があるのだが、オフラインであれば参加者の興味や関心を掴むためにジョークを交えて話すなどして会場の空気を和ませながら話すことができる。
しかし、それをオンラインで行うのは至難の業だ。
オンラインでも、体験はまるで “オフライン”oviceでのイベント開催
オンラインをリアルに近い体験に近づけているのが「メタバース」 だ。バーチャル空間を提供しているoviceを使用すれば、オンラインイベントのメリットを最大限に生かしながらデメリットを最小限に抑え、オフラインに近いイベント体験を提供することができる。
複数のフロアをつなぎ合わせたバーチャルビルを用意すれば、数千人規模の参加者が同時に集まることも可能だ。
ここではイベントの目的やoviceを利用された理由、担当者のコメントを紹介する。
事例①「すごい知財EXPO2022」
- 知財業界「年に1度のお祭り」
- 株式会社知財塾 取締役 湯浅氏
< oviceを利用した理由>
従来のオンライン会議ツールでは「講演会」は再現できても 「展示会」の再現は困難でした。また、その他のオンライン展示会ツールでは、チャットなどを活用することにより「出展者と各参加者の1対1のコミュニケーション」は可能でしたが、参加者同士の交流や、出展者から参加者に話しかけるなど、オフラインでは自然と発生していたコミュニケーションをすることができませんでした。
しかし、oviceのメタバース空間ならリアル展示会の雰囲気をそのまま「インターネット空間にもっていく」ことが可能だと考え、導入を決めました。
< 実際に利用してみて >
参加登録人数も2400名を超える大盛況で、講演会も同時接続者数が400名を超える盛り上がりでした。出展者の方々からも商談や採用につながったとの声を多くいただき、満足度の高いイベントにできたことが何よりも嬉しかったです。
また、地方在住の方や、日中は業務の関係で会社を抜け出すのが難しい方であっても、オンラインであれば気軽に参加ができる点が好評でした。
2023年2月には「すごい法務EXPO」と銘打って、GVA TECH 株式会社が法律業界で同じようなイベントを主催します。このイベントをきっかけとした「オンライン展示会」の広がりの先駆者になれた点も嬉しく思います。
関連リンク:すごい知財EXPO’22・すごい法務EXPO
事例② 日本情報通信 懇親会
- キックオフミーティング後の700名超の懇親会で利用
- 執行役員 コーポレート企画部長 鎌田氏
< oviceを利用した理由>
従来使用していたオンライン会議ツールでは上限をはるかに超えてしまうため、oviceを利用しました。
< 実際に利用してみて >
バーチャルオフィス上にイスを並べると、特に案内がなくともアバターで椅子に着席してくれるので、声がかぶらないように座席を配置しました。こうすることで、一点に人が集まりすぎずコミュニケーションも取りやすくなりました。ovice宴会で手配した食事も、とても好評でした。
事例③ TDYリモデル博
- TOTO、DAIKEN、YKK APの3社による共同開催のイベント「TDYリモデル博」
< oviceを利用した理由>
本イベントはリフォームを検討されている一般のお客様と、リフォーム店や流通店といったビジネスユーザーを対象としたイベント。リモデルや暮らしというテーマは、受動的にコンテンツを享受するだけだとどうしてもイメージがつきづらいことが課題としてあげられていました。そこで、「インパクトのある体験」を提供するため、双方向のコミュニケーションも可能なメタバース、oviceを選択することになりました。
oviceは他の多くのメタバース関連サービスと違い、2次元のサービス。初めて触った時の操作性の良さ、ハードルの低さにも魅力を感じています。
< 実際に利用してみて >
バーチャル空間上でステージに近づいて、席に座ってセミナーを聞く。そして、講演が終わったら、みんなで拍手を贈る。このようなリアルに近い体験が、オンラインで実現されていることを実感しました。来場の皆さんにその場の空気を共有いただける「参加型」のイベントが実現し、今回、メタバースを活用したイベントにチャレンジしてよかったと感じています。
また、コロナが仮におさまったとしても、完全にリアルに戻る必要はないと気づけたことも大きな収穫です。「物理的制限のなさなどのオンラインのメリットを活かしつつ、リアルに近い体験を提供できる」というメタバースの可能性を体感でき、こうした面でもよい機会となりました。
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事例④NECソリューションイノベータ 全社コミュニケーションイベント
- 社員数1万人超 NECグループ企業で、eSports+αの親睦会
- NECソリューションイノベータ 鈴木さん
< oviceを利用した理由>
昨年は「eSports」をテーマに開催したが、関心のない層に足を運んでもらうことが難しくなってしまったと感じていました。
様々なタイプのコンテンツを組み込んでオンラインで開催したいと考えた結果、oviceを会場とするアイデアにたどり着きました。
今回はイベント全体では累計5,100人、ovice会場にも累計1,700人が足を運んでいただいたのですが、テーマ別(コンテンツ別)のoviceのフロアに入場してもらう形でイベントを開催しました。oviceの最大アクセス可能人数500人のフロアを6階建てにしています。
< 実際に利用してみて >
oviceでは会場に誰がいるのかをアバターの形で俯瞰で確認できます。これにより、「集まっている」感じが演出できたと思います。コンテンツの多様性から、社員だけでなく、そのご家族の方の参加も多く、会社のこともわかってもらう機会になりその点もとてもよかったです。
メインコンテンツとして開催したeSportsですが、作戦会議など「他のチームに聞いてほしくない会話」をする際にはoviceの会議室機能が役立ちました。
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戦略的にオンラインを活用してイベントを成功させよう
オンラインイベントでは、「オフラインでやっていることをただ単にオンラインに切り替える」だけでは物足りなくなってしまうのかもしれない。今回見てきた事例のように、自社のイベントの目的を達成するために、戦略的にオンラインを活用していこう。
oviceではオンラインのイベントサポートも行っている。ぜひオンラインでの感動を体感してみてほしい。
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