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おすすめバーチャルオフィスツール10選!選び方のポイントもご紹介

デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが進展し、デジタルを活用したビジネスイノベーションや、デジタルによる生産性向上に多くの企業が取り組んでいます。テレワークの一般化もそのトレンドの一部として、多様な人材に活躍の機会をもたらしています。2020年の新型コロナウイルスの影響により、テレワークはさらに普及が進み、出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークのように、新しい働き方の模索も続いています。

このような背景にもとづく新しい就業環境として「バーチャルオフィスツール」が登場し、導入が進んでいます。バーチャルオフィスツールを導入することで、それまでテレワークの課題とされたコミュニケーションや組織への帰属意識などを新たなアプローチで解消し、柔軟で効率的な働き方を具現化することができます。

この記事では、そうしたバーチャルオフィスツールを10種ご紹介し、それぞれの特徴や強みについて解説していきます。

バーチャルオフィスツールとは?

まずはバーチャルオフィスツールに共通する特徴や導入するメリットについて簡単に見ていきましょう。

テレワーク・ハイブリッドワーク環境の効率化が可能

一般的に、バーチャルオフィスツールは以下の機能を備えています。

  • チャット機能
  • 音声通話機能
  • ビデオ会議機能
  • 画面共有機能

これらの機能はこれまで別々のツールが担っており、結果としてテレワーク環境ではチームのメンバーが多くのツールを使いこなす必要がありました。

例えば、チャット機能はChatworkやSlack、音声通話機能はLINE、ビデオ会議機能や画面共有機能はZoomやGoogle Meetが担っており、これらを別々にインストールしなければならなかったのです。

そのため、テレワークに移行した際にIT知識のない社員の教育が必要になるなど、さまざまなコストが発生していました。

バーチャルオフィスツールはこれらの機能がひとつにまとめられているため、ひとつの画面上でツールを切り替えることなくスムーズに使い分けることができます。

結果として、テレワークで生じるさまざまな無駄を省き、仕事の効率化を図ることができます。

固定費の削減も可能

バーチャルオフィスツールは固定費の削減にも効果が期待できます。

物理オフィスを前提とした働き方では、賃料や光熱費などのコストが常時発生します。また、社員の出社には通勤手当の支給なども発生します。

バーチャルオフィスツールを導入すれば、物理オフィスはこれまでより縮小することができるかもしれません。また、テレワークにより光熱費や通勤手当の支出が抑えられれば、その分だけ費用を削減できます。

▼参考
実際に固定費の削減に成功した「アウンコンサルティング株式会社」
ovice活用事例 | BCPや「働きやすさ」重視でリモートに。生産性向上や離職防止といった効果も

おすすめバーチャルオフィスツール10選

ここからは、おすすめのバーチャルオフィスツールを10種ご紹介していきます。それぞれ特徴や強みが異なるため、自社に合ったツールを検討してみてください。

(1) ovice

画像出典:ovice公式サイト

oviceはBOXILやMM総研大賞などのITツールについての調査で「バーチャルオフィス部門」の3冠を達成した、多くの方に支持されているバーチャルオフィスツールです。

oviceの特徴は以下の通りです。

  • 2,300以上の企業や団体に導入され、メディアでも多く取り上げられているツール
  • ブラウザ上からすぐに入室可能
  • アバター同士の距離によって音声通話の音量が変わるリアルな仕様
  • チャット、音声、ビデオ通話が可能
  • オフィスのレイアウトが豊富

oviceの特徴は、まず多くの企業や団体に導入され、メディアでも掲載されている実績の豊富さにあります。テレワークだけでなく、企業や大学の説明会、オンラインイベント、リモート飲み会などさまざまな目的で活用されています。

oviceの機能面の特徴としては、距離や向いている方向によって聞こえる音が変化するリアルな仕様になっていることです。これにより、やや遠くから会話にフェードインしたり、やや距離が離れたところから音声を聞きながら作業することも可能です。

料金体系はスペース課金、ユーザー課金の2タイプがあり、それぞれ2つのプランが用意されています。またいずれのプランにも適さない企業の場合は、お問合せを通じて利用することも可能です。

価格は、50人まで接続可能なEntry-Sのプランで、1スペース6,650円/月あたり* となっています。少人数であれば、導入費用も最小限に抑えることができます。(*年間契約の税抜金額を月換算した場合の金額)

導入に際しての面倒な手続きがなく、トライアルお申込み後すぐにご利用になれます。各種資料も充実しているので、メンバーが定着するまでの取り組みにも役立つでしょう。

(2) Remotty

Remottyはovice同様バーチャルオフィス上でチームメンバーとさまざまなコミュニケーションが行えるツールです。

Remottyには以下の特徴があります。

  • お互いの顔が見える状態で作業が可能
  • 雑案やつぶやきを全体に共有できる
  • 入退室を表示する機能がある
  • カレンダーの予定を共有可能

Remottyもovice同様、まるでリアルなオフィスにいるかのような体験ができます。どちらが良いかは無料トライアルで体験をして決めてみても良いでしょう。

(3) Sococo

Sococoはリモートワーク・テレワークをする社員だけでなく、出社している人も参加し全員がコミュニケーションできるツールです。

Soocoには以下のような特徴があります。

  • ブラウザのみで入室可能
  • マルチデバイスに対応している
  • 各人の在席・離席・会議中などのステータスがわかる
  • 社内で使っているWeb会議ツールと連携可能

マルチデバイス対応でPCだけでなくスマホで出先からコミュニケーションが可能です。また、社内で使っているWeb会議ツールをそのまま使えるため、ITツールが苦手な人でも新しく覚える手間が省けます。

(4) Remo

Remoは連携機能に優れたバーチャルオフィスツールです。連携はGoogleドキュメントやSlackなどのコミュニケーションツール、Linkedinなどの採用ツールとも連携できます。

Remoの特徴は以下の通りです。

  • Googleドキュメントなどの共有が可能
  • ホワイトボード機能を利用可能
  • ゲストメンバーを招待することで入室可能
  • すぐに使える音声やビデオ通話機能

Remoは海外の製品ですが、日本語にも対応しており、Remoの会場を実際に体験できる日本語セッション開催中です。

(5) roundz

roundzはボイスチャットによる音声でコミュニケーションをすることが前提のツールです。「声のバーチャルオフィス」と銘打たれた本サービスは、まるで隣でやりとりをしているようなリアルなボイスチャットが利用できます。

roundzの主な機能は以下の通りです。

  • ボイスチャットに特化した機能
  • キーを押すだけですぐにボイスチャットが可能
  • クリアな音質
  • 画面共有でディスプレイの動きを共有可能
  • Googleカレンダーとの連携可能
  • あえてカメラ機能はなし

roundzバーチャルオフィスツールの中でも音声に特化しており、あえてカメラ機能を用意していません。そのため、社員が監視されているように感じることもなく、リラックスした状態で仕事ができます。

(6) Oasis

Oasisは場所にとらわれす、どこにいても、心地よくメンバーとコミュニケーションができるバーチャル・プラットフォームです。

人事や経理、ITサポートなどをすぐに相談できるサポートデスクを設置可能なため、社内一体となってオンボーディングを支援することが可能です。

Oasisの特徴は以下の通りです。

  • オンボーディングを支援するためのサポートデスク設置機能
  • 行動ログデータを閲覧できるため、社員の動向を確認できる
  • 社員が対応可能か一目でわかる

テレワーク環境で新入社員や中途採用社員をすぐに戦力化したい場合に役立つツールです。

(7) Pragli

※2022年にてサービス終了。

Pesto (Pragli)は世界中のチームで使われているバーチャルオフィスツールです。簡単な操作ですぐにオーディオルームに入室し、会話をすることが可能です。

Pragliの主な機能は以下の通りです。

  • 自分のアバターを作成可能
  • SlackやGoogleカレンダー、Spotifyなどお気に入りのツールと連携可能
  • ワンクリックですぐにオーディオルームに入室可能
  • 海外製だが日本語に対応している

Pragliでは自分のお気に入りのツールと連携し、自分だけの快適なオフィスを作り上げることができます。

(8) RISA

RISAはアバターで仮想3D空間に出社することができるバーチャルオフィスツールでしたが、022年1月12日より2D版のサービス提供を開始します。

RISAの特徴は以下の通りです。

  • 豊富なアバター
  • ユニークなモーション
  • 選べるフロアデザイン

多人数対応のためのフロア分け、外部ユーザーの利用を可能にするゲスト招待など、基本的な機能を有しています。

(出典:仮想オフィスの『RISA』、メタバースでの新しい働き方を目指し2D版として大幅リニューアル|PR TIMES

(9) Gather.Town

Gather.TownはレトロRPG風のアバターを使ってオフィス内でコミュニケーションが可能なバーチャルオフィスツールです。

Gather.Townの特徴は以下の通りです。

  • レトロRPG風の世界観を楽しめる
  • オフィス内にいるメンバーを一目で確認可能
  • チャットやビデオ会議が可能
  • デザインのカスタマイズ性に優れている

Gather.Townはアバターの表情やモーションも豊富なため、楽しみながらオフィスでの生活を楽しめます。

(10) SpatialChat

SpatialChatは丸く表示されたアイコンを移動させることでオフィス内で会話ができるバーチャルオフィスツールです。

SpatialChatは以下のような特徴があります。

  • 丸いアイコンを使ってオフィス内を移動可能
  • 主催者はルームのURLを発行し参加者に送るだけ
  • YouTubeの表示や画像のアップロード、画面共有が可能

SpatialChatは他のバーチャルオフィスツールに比べてシンプルな機能しかありませんが、複数人での会話をする程度なら十分楽しめるでしょう。

バーチャルオフィスツールは自社の課題解決のために選ぶ

以上、10種類のバーチャルオフィスツールを紹介しました。これらの中から自社に最適なツールを選ぶには、会社の中で何が課題になっているのかを抽出し、その課題を解決できるものを選ぶことが大切です。

例えば、テレワークに移行する前段階であれば、テレワークへのスムーズな移行や移行後の密なコミュニケーション、操作のシンプルさなどを考慮する必要があります。

一方で、テレワークを経験後、会話量の減少などに悩んでいる場合は、より会話が促進される仕組みのあるバーチャルオフィスツールを選ぶと良いでしょう。

いずれにせよ、バーチャルオフィスツールはこれまでばらばらに管理されていたコミュニケーションツールをひとつにまとめている点で、テレワークに最適なツールといえます。上手に活用することで、テレワークの生産性を向上させましょう。

柔軟で働きやすい職場環境を作るには
バーチャルオフィスツールのoviceなら、働く場所や働き方にとらわれず、活気ある魅力的で生産性の高い職場環境を実現できます。
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