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「オフィス回帰」は生産性・創造性を向上できる?
oviceは、2023年5月8日の新型コロナウイルスの5類移行後に出社の割合が増えた大企業(従業員数1,000名以上)のハイブリッドワーカー109名を対象に、大企業社員の勤務形態に関する実態調査を実施しました。
調査結果から、オフィス回帰により従業員の意識にどのような変化が生まれているのか、またどのような課題にチームは向き合う必要があるのかがわかりました。
■調査概要
調査概要:大企業社員の勤務形態に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社IDEATECH
調査期間:2023年6月12日〜同年6月13日
有効回答:5月8日の新型コロナウイルスの5類移行後に出社が増えた大企業(従業員数1,000名以上)に所属するハイブリッドワーカー109名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
約8割が「出社に意義を感じている」と回答
「あなたは、出社に意義を感じていますか。」(n=109)との質問に対し、75.3%が意義を感じている(「とても感じている」29.4%、「やや感じている」45.9%の合計)と回答。8割近い方が出社を肯定的に捉えていることがわかりました。
Q. あなたは、出社に意義を感じていますか。
- とても感じている:29.4%
- やや感じている:45.9%
- あまり感じていない:16.5%
- 全く感じていない:7.3%
- わからない/答えられない:0.9%
78%が「ストレスは増えた」、66.1%「出社が増えても生産性が上がらない」
出社に意義を感じている人が約8割いる一方で、「出社が増えたことで、仕事へのストレスは増えたと思いますか。」(n=109)という質問に対し、78.0%が仕事に関するストレスが増加していると回答(「非常にそう思う」が32.1%、「ややそう思う」が45.9%)。
Q. 出社が増えたことで、仕事へのストレスは増えたと思いますか。
- 非常にそう思う:32.1%
- ややそう思う:45.9%
- あまりそう思わない:18.3%
- 全くそう思わない:2.8%
- わからない/答えられない:0.9%
また、「出社が増えたことで、業務の生産性はどのように変化しましたか。」(n=109)と質問したところ、出社が増えても業務の生産性が上がっていないと感じている方が約7割(「変わらない」が40.4%、「やや下がった」が20.2%、「とても下がった」が5.5%、の合計66.1%)に及びました。
さらに詳細に見てみると、25.7%がむしろ「生産性が下がった」という回答をしています。
Q. 出社が増えたことで、業務の生産性はどのように変化しましたか。
- とても下がった:5.5%
- やや下がった:20.2%
- 変わらない:40.4%
- やや上がった:30.3%
- とても上がった:2.8%
- わからない/答えられない:0.9%
ストレスの原因「通勤時間が増加」や「ランチ代や交通費など支出の増加」「プライベートの時間の減少」
出社によるストレスの増加に関する質問で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「出社が増えたことで、仕事へのストレスが増えた理由を教えてください。(複数回答)」(n=85)と質問。
この質問への回答は、「通勤時間が増加したため」が75.3%、「ランチ代や交通費など支出の増加したため」が56.5%、「プライベートの時間が減少したため」が51.8%となりました。
Q. 出社が増えたことで、仕事へのストレスが増えた理由を教えてください。(複数回答)
- 通勤時間が増加したため:75.3%
- ランチ代や交通費など支出の増加したため:56.5%
- プライベートの時間が減少したため:51.8%
- オフィスに行く理由が明確でないため:34.1%
- 上司や同僚など周囲の出社状況を見ながら出社する必要があるため:22.4%
- その他:1.2%
- わからない/答えられない:0.0%
理想の出社頻度「週の半分未満」回答が68.7%を占める形に
「あなたの理想の出社頻度を教えてください。」(n=109)の質問への回答から、出社の頻度を「週の半分以下に抑えたい」人は約7割にのぼることが分かりました。
具体的には「フルリモートワーク」が6.4%、「月1~2回出社」が11.9%、「週1日出社」が27.5%、「週2日出社」が22.9%という回答をしています。
出社の意義を感じつつも、ストレスが多いため頻度は少なくしたい、と考える人が多いのかもしれません。
Q. あなたの理想の出社頻度を教えてください。
- フルリモートワーク:6.4%
- 月1~2回出社:11.9%
- 週1日出社:27.5%
- 週2日出社:22.9%
- 週3日出社:16.5%
- 週4日出社:8.3%
- 毎日出社:6.4%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
出社・リモートワークの混在で問題、「連携が必要な社員と出社のタイミングが合わない」45.9%が最多。
「出社とリモートワークが混在する環境において、生じている問題を教えてください。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「連携が必要な社員と出社のタイミングが合わない」が45.9%、「オンライン会議を行うための、個別に隔離されたスペースがない(足りない)」が37.6%、「フリーアドレスなどの導入で誰がどこにいるかわからない」が36.7%という回答となりました。
出社のタイミングが同僚と合わない、出社しても誰がどこにいるのか分からないなどの組織の「バラバラ感」や、出社した際にオンライン会議などが入った際の「話しにくさ」などに課題感を覚えている方が多い結果となりました。
Q. 出社とリモートワークが混在する環境において、生じている問題を教えてください。
- 連携が必要な社員と出社のタイミングが合わない:45.9%
- オンライン会議を行うための、個別に隔離されたスペースがない(足りない):37.6%
- フリーアドレスなどの導入で誰がどこにいるかわからない:36.7%
- 出社時とリモート時で情報量に差がでる:30.3%
- 会議室が足りずに、自由にミーティングができない:27.5%
- 出社状況を確認するために手間がかかる:27.5%
- 出社時のルールが定義されていない、守られていない:13.8%
- その他:0.9%
- 特にない:10.1%
- わからない/答えられない:0.9%
本調査の全文はレポートをダウンロードいただくとご覧いただけます。変わりゆく職場環境とそれに対する働き手の意識について、より詳細を知る手掛かりに、ぜひ以下リンク先より入手してみてください。
「組織のバラバラ感」、出社×オンライン会議での「話しにくさ」など課題…解消の方策は。
上記の結果に加え、本調査では出社とリモートワークが混在において生じる問題や出社が増えたことにより転職を検討した割合なども分かりました。出社×リモートワークが当たり前となったアフターコロナにおいて、生じている課題を「出社する」という形で解消することは、必要な人材の確保の観点からは、不都合な結果をもたらすリスクもあるようです。
また出社しているメンバーのみ、あるいはオンラインのメンバーのみでしかスムーズなコミュニケーションができないとすれば、それはチームのアイデア力やコラボレーションの機会を最大限に活かせていないことにもなってしまいます。
リモートワークというワークスタイルを継続しつつ、組織の一体感や快適なコミュニケーションを実現する物理的環境やオンライン環境を見つけ出すこと。それが、アフターコロナで成長する企業、そして生産性の高い組織となるためのキーポイントとなるのではないでしょうか。
バーチャルオフィスoviceも、ハイブリッドな働き方をする組織に選ばれているワークプレイスの一つです。入室するメンバー同士が、アバターに近づくことでフラットに会話できます。様々な組織で活用されているので、ぜひ ovice 活用事例 から確認してみてください。