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バーチャルオフィスで過ごす1日 ~フルリモート勤務社員、山浦の場合~

在宅勤務、又の名をWFH(ワークフロムホーム)。この2年ですっかり浸透したワークスタイルです。一方で、徐々に出社ができるようになったり、あるいは出社ルールが定められたりなど、2022年に入ってからは働き方にもいろいろなバリエーションが出てきた印象です。

今回は「5秒出社」の広告がTwitterでも話題になった、バーチャルオフィス”ovice”を提供するoVice社に、フルタイム・フルリモートで勤務する私 山浦の1日を紹介します。

この記事では、2Dのビジネスメタバースであるoviceを活用することで実現する「新しい働き方」の実態がわかります。フルリモートでも孤独感が生まれず、仕事へのモチベーションを保ち、成長が実感できる就業環境が見えてくるでしょう。

※製品のUIは執筆当時のものです。

朝の身支度~出社

7:30過ぎに起床。我が家には小学生がいるのですが、朝のあれこれは全て夫に任せているため気楽です。息子を見送り、顔を洗って掃除や洗濯をします。コロナを機に迎えた保護猫のお皿や水を替えるなどのタスクもあり、そこそこ忙しいです。在宅勤務といえどメイクや服装をゆるくする気分にはならないタイプのため、服装を選びメイクをします。

食卓で朝食をとったら片付けをして、27インチのモニターを食卓に載せます。23区内の一般的な間取りの住居である我が家。書斎はなく、また寝室のベッドの隙間や子ども部屋では活力もわかないため、日中はリビングダイニングを独り占めしています(正確には、さび猫も闊歩していますが)。

9:00、バーチャルオフィスにログインします。ChromeのアドレスバーにログインURLをブックマークしているため、こちらをポチすれば出社完了!

ちなみにoVice社では勤怠管理ツールを利用しています。こちらにも打刻を忘れずに行います。エンジニアさんが開発してくれたSlack botがあるので、自分のタイムライン(分報チャンネル)に「おはー」と打ち込めば打刻が完了します。

▲バーチャルオフィスにログインした状態

勤務開始。営業部門の会議に(ひっそりと?)参加

まずはメールのチェックや数値のチェック。みなさんに伝えたい情報があればチャンネルにシェアします。そういえば今朝は、公開したばかりの「ovice活用事例」の記事があるので、お知らせ専用のチャンネルで紹介します。企業さんにおつなぎくださった営業担当や、ライターさんにもメンションでお礼を。さっそくいろんなスタンプがついて、達成感が高まります。個別にコメントをくれる方もいて、この瞬間のために仕事をしているなあと思います。

9:30、営業部門の定例会が開始。私は営業担当ではないですが、記事の企画や打診には、現状へのキャッチアップと営業担当各位の状況把握が欠かせません。本日の会議場所はオープンスペース。バーチャルオフィスをスクロールして確認すると、みなさんの集まっている場所はすぐ見つかります。すすす…とアバターを近付けると「山浦さんが来たー」と反応してもらえます。なんだかうれしいです。問われたわけではありませんが、先日取材をした企業さんの記事進行状況や、公開した記事のPVについて簡単にお伝えします。

「ポヨン」「ブンッ」のリアクションから会話が始まる

11:00前、編集中の原稿画面に集中していたところ、「ポヨン」というハートマークが出るリアクションの音が。同じチームの森園さんから、何か話があるようです。「昨日依頼の、先月の振り返り資料、ありがとうございました!」とお礼を言われます。いえいえ、からの、そういえば明日の定例でお伝えしようと思っていたペルソナ整理シートについて画面共有しつつ簡単にお話。すると、ここにもう一つ軸があるとわかりやすいかも…という森園さん。さすがです。さっそく反映させます。

原稿編集に戻ります。私は企画・編集・分析という業務が多くを占めるため、基本的にはバーチャルオフィスの好きな場所にアバターを置きっぱなしです。今季の背景画像にはかわいい動物がたくさん描かれているため、その日の気分で気に入った動物の側に行きます。

再び、「ブンッ」の音。手を上げるリアクションでお知らせくれたのはデザイナーのTayaさんです。

先日ご依頼した件の期日をお伝えしていなかったので気になっていたところでした。本日夕刻には仕上がると伝えに来てくれました、ありがたいです。そういえばワードプレスの使い方で分からないところがあったので、画面を共有して操作方法を教えてもらいます。できることが一つ増えました!

「離席中」ステイタスに変更してランチ

13時から取材のお約束があるので、12時きっかりに休憩に入ります。バーチャルオフィス右上にあるティーカップのボタンを押して離席中のステイタスに変更します。

毎日昼食を用意するのは面倒なので、昨日買っておいたお弁当をいただきます。昨日は夕食の残りと白米でしたが、一昨日はどうしてもおいしいフォーが食べたかったので商店街のベトナム料理屋さんに。オフィス出社時代は混雑具合や予算を考えてランチに悩むことも多かったのですが、「自宅」という選択肢が増えたのでストレスが軽減したように思います。

録画しておいたテレビ番組を観たら、13時の取材に備え歯磨きをして飲み物を用意します。在宅勤務なので、トイレ待ちも起きません(笑)

▲離席中のユーザー画面

バーチャルオフィスの会議室で取材

午後は取材からスタート。バーチャルオフィスの入口でお迎えします。お約束の時間にいらしたユーザー様と会議室に入ります。今回は活用に携わった各位と広報ご担当ということで、複数名で来てくださったので、少し大きめの8名入れる会議室にご案内しました。oVice社の勤務先となるバーチャル空間は、デモスペースの役割もあり、様々な方が訪れます。外部の方が間違えて会議室に入ってしまわないよう、鍵をかけます。

会議室のマイクは、オンで入るかオフで入るかの設定をしてから入ることになります。カメラの設定は、最初はオフになっています。私はいつも通りそのままオフにしていましたが、先方はカメラオンが通例のようでした。合わせてカメラをオープン。画面共有で、今回の取材記事の掲載イメージなどをお伝えします。

インタビューは、どのタイミングでどんなご質問をするかが肝です。oviceは音声のラグが小さく、また複数名が同時に話しても音声が聞こえます。ビデオ会議ツールとはまた違ったスムーズさでお話を聞けて、今回も面白い記事ができあがりそうです。

お礼を伝えてご挨拶が済むと、皆さまのアバターとともに会議室の外に出ました。皆さまはしばらくデモスペースに滞在されてから去られたようです。インタビュー後の雑談をしていたのかもしれません。

▲会議室に入れる人数は〇の数で確認できます

企画について、Head of PRから意見をもらう

続いてオウンドメディアの記事企画のために情報収集しようと思い立ちます。先日、取材を打診した企業さんから、切り口について提案をいただいていたところです。とても面白く感じているのですが、一担当である自分の判断だけで進めてよいのか悩むところも…。Head of PRである市川さんにご意見うかがえたらいいかもしれない、と考えてぐるりと見まわすと、小屋の前におひとりでいるのを発見。今回は私から「ポヨン」とハートマークを飛ばしてみます。

「次の予定があるけれど、そこまでなら」と言ってもらえたので、これまでの経緯やなぜ自分がこれをやりたいか、ご意見聞きたいのはこの部分で…などと話します。テキストで入力するとそれだけで10分経過してしまいそうですが、音声であればその場その場で組み立てながらお話できます。

オウンドメディアの使命について昨夜考えていたところだったので、ついつい熱く語ってしまいました。市川さんが、そういえばオウンドメディアといえばこんな風に定義しているnoteがあったよ、と画面共有で紹介してくれました。自分が取り組んでいる対象には、ついつい客観的な視点を忘れてしまいがちです。新たな視点をいただいたように感じました。

▲画面共有共有した画面の左下にユーザーのアイコンと名前が表示されますウィンドウの位置や大きさは自由に変更できます

入稿作業と韓国チームデザイナーさん訪問

続いて記事をCMSに入稿します。そういえばアイキャッチ画像について、自分の認識不足で細かな修正の必要が発生しているのでした。デザイナーさんは韓国チームの方です。ご依頼はSlackで完結しますが、今回は直接お詫びを伝えたいです。Global lobbyにアクセスし、韓国のバーチャルオフィス行きの扉をクリックします。

韓国のオフィスにはアバターにハングルでお名前を付けている方も。私はハングルが読めないので、ちょっとドキドキしながらKimさんを探します。いました!修正についてご相談します。いつも素敵なバナーを作ってくださってとても仕事が楽しくなっていることも伝えました。海を隔てた韓国にいるKimさんとこんなに気軽に言葉を交わすことができて、とても身近な方のように感じます。と同時に、韓国チームのバーチャルオフィスはやはりどことなく海外のように感じます。(単純に、見慣れていないから、かもしれないですが…)

▲海外のチームにも簡単に会えるので直接話すことができます

雑談して退勤

日本のオフィスに戻って、引き続き編集作業と進捗管理を進めます。そうこうするうちに18時を過ぎていました。そろそろ退勤して夕食を用意したいです。

ふと目をやると、Eriさんがいました。近づいて、最近我が家の猫に人気だったおやつについて話します。彼女とは業務上の関わりはなく、居住地も東西反対なのですが、同じく猫を家族に持つ仲間として時々おしゃべりします。今日は残業があるとのことで、労いの言葉をかけました。

退勤に際しては、昼休憩の際と同じく離席機能を使うか、ログアウトすればバーチャルオフィスから出られます。タイムカードも忘れず打刻しました。簡単な作業記録と明日やることのメモをSlack上に残します。

まとめ

メタバースでのリモートワークを体験する機会はなかなかないと思います。今回は一つの例でしかありませんが、記事を通じて一日の業務進行についてより詳細が想像できたのではないでしょうか。

oVice社では、話しかけられては不都合なタイミングには、「電話中」「客先主張中」などのエリアにアバターを移動させる運用をとっています。また業務に応じてSlackやNotionを活用しています。バーチャルオフィスがあるからといって、その中で全て完結する必要はないのです。

リモートワークでありながら、通常のオフィスにいる時と同じように話しかけられたり、話しかけに行ったりできるのがバーチャルオフィスの特徴です。もちろん、気が付いたら一日特に誰とも話さなかった…ということもあり得ます。雑談は無理にするものではありませんが、もし気分転換をしたいなら、雑談していそうな方に近づいたり、気になるミーティングに同席させてもらったりということも可能です。偶然の会話からアイデアがわくことも少なくありません。

ツールの使い方を含め、最も事業活動にインパクトの出るさじ加減をみつけることが、これからの企業活動には必要なのではないでしょうか。

oviceの特徴や機能について詳しく見る


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山浦雅香
1985年生まれ、茨城出身、東京在住。2007年北京に一年留学。ライター・編集。翻訳や中国向けSNSコンテンツ監修、中国VR展示会アテンドなども。