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リモートワークでメンタル不調になりやすい人は?ストレスの原因や対策を紹介

コロナ禍で急激に普及したリモートワーク。中には新しい働き方にストレスを感じている方も少なくないでしょう。環境の変化による一時的なストレスであればいいのですが、もしも過度のストレスを継続的に感じているようであれば、体調を崩し仕事や生活に大きな悪影響が出ることもあります。

今回はリモートワークにおいて、なぜストレスを感じるのか、どのような人がメンタル不調に陥りやすいのか解説し、ストレスを減らすための方法も紹介します。リモートワークを始めてから体調の変化を感じている方は参考にしてください。

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リモートワークによって増えるストレス

新型コロナウイルスの影響で大きな注目を集めたリモートワーク。無駄な移動が減り、仕事の生産性向上などのメリットが期待される一方で、働く人達にとってはストレスの原因になっているケースもあります。

『月刊総務』が実施した「メンタルヘルスケアに関する調査」によると、リモートワークの導入によって多くの人がストレスの増加を感じている結果に。「テレワークの推進によってストレスが増えているか」という設問に対して、「とても増えた」と「やや増えた」が合わせて54.6%にも登りました。

<参照>:PC-WEBzine|メンタルヘルケアに関する調査

同調査におけるその背景を見てみると、コミュニケーション不足や外出できない閉塞感、オンとオフの切り替えの難しさなどが挙げられています。具体的にどのような原因があるのか、紹介していきます。

リモートワークにおけるストレスの原因

まずは、なぜリモートワークがストレスになるのか「環境」「仕事」「家庭」の3つの側面から見ていきましょう。

環境面でのストレス

まずはリモートワークにおけるストレスを環境面から見ていきます。リモートワークによって仕事もプライベートも同じ場所で過ごすことにより、オンとオフが切り替えづらくなった人も少なくないでしょう。

出社していた時であれば、無意識でオンオフが切り替わっていたものの、テレワークによってスイッチの切り替えが難しくなりました。切り替えができないと、仕事以外の時間でも仕事のことが気になり、なかなか脳が休めません。常に脳が緊張状態にいることで、気づかぬうちにストレスが蓄積されてしまうのです。

また、リモートワークによって運動量が減ることもストレスの原因になります。出社するとなればオフィスとの往復で歩いたり、仕事中もオフィス内を歩く機会があったはず。しかし、リモートワークで1日中家にいると、それらの運動の機会さえ失われることになります。

運動量が急に減ることでストレスが解消できず、気づかぬうちにストレスが溜まっていきます。

仕事面でのストレス

リモートワークは仕事におけるストレスも増やすリスクがあります。例えば、仕事のオンオフが切り替えられずに長時間労働になっている方もいるのではないでしょうか。「○時までにオフィスを出てください」というルールも設定している会社もありますが、強制力がないためにいつまでも仕事をしてしまうのです。

また、リモートワークにおけるコミュニケーション不足もストレスの原因になります。出社して雑談をしていた時間は少なからずストレス解消にもなっていましたが、その時間がなくなることでストレスが解消できなくなります。

中には、人と話す機会が激減したことで孤独感を覚え、より強いストレスを感じている方もいるかもしれません。人と話すことでストレスを解消してきた方は、話を聞いてくれる存在を見つけるのが有効です。

家庭面でのストレス

ご家族がいる方、特に子供がいる方は別のストレスがかかることもあります。例えば一人の時間が作れないこと。仕事が終わるとすぐに夫(妻)・もしくは父(母)の役割をせねばならず、一人の時間を作ってストレス解消をする暇がありません。

出社している時であれば、少なくとも出勤・帰宅時間は自分の好きな音楽を聞いたり、趣味のことを調べる時間もあったでしょうが、それすらも難しくなる場合があります。どうしても耐えられない時は、家族のルールを作って一人の時間を確保する必要もあるでしょう。

また、先述した通り、リモートワークではプライベートの時間も仕事のことが気になるケースもあります。家族といても、仕事のことが頭をよぎって楽しめなければ、それもまたストレスの原因になるかもしれません。仕事を優先してしまうと、家族からも白い目で見られて別のストレスに派生する可能性もあるので気をつけましょう。

リモートワークでメンタル不調になりやすい人の特徴

あまりにストレスが溜まると、メンタル不調になる方もいます。どのような人がリモートワークでメンタル不調になりやすいのか見ていきましょう。

外出することが多かった人

もともと外出することが多かった人は、リモートワークで生活の変化が激しいため、そうでない人にくらべてストレスがかかりやすくなります。例えば営業などで外出していた人は、それだけでも運動する機会がありましたが、リモートワークによってそれもなくなります。

また「外出できればもっと成果がでるのに」と悔しい思いをしている人は、よりストレスも感じやすいでしょう。リモートならではの新しい仕事の仕方をみつけるなど、現状を受け入れることでストレスを緩和できるので試してみてください。

ワンルームで生活してる人

ワンルームで生活している人は、生活と仕事の環境を変えるのが難しいため、そうではない人に比べてストレスを感じやすくなります。例えば家に書斎がある人は、部屋を変えることで仕事のオン/オフを切り替えることもできますが、ワンルームの人はそうもできません。

ワンルームでもオン/オフを切り替えるなら、仕事専用の机などを用意して、仕事が終わったらしまっておくなどの工夫も有効です。同じ部屋の中でも、環境にメリハリをつけて仕事とそれ以外の時間を分けましょう。

平日と休日の生活リズムが違う人

休日は昼まで寝ている人もメンタル不調に陥りやすいです。リモートワークにかぎらず、生活リズムが定まっていないと、自律神経が乱れて体調を崩す原因になります。

休日に遅くまで寝てしまうということは、平日の睡眠時間が足りていないということ。休日にまとめて睡眠をとるのではなく、日々の睡眠を少しでものばして生活リズムを一定にしましょう。睡眠時間を伸ばせないという人は、睡眠の質を上げるために生活習慣を見直すのもおすすめです。

仕事に慣れていない人

仕事に慣れていない人は、慣れている人に比べてストレスも多く、メンタル不調になりやすいです。仕事に慣れさえすればストレスも減りますが、仕事に慣れる前に体調を崩して、いつまで経っても仕事ができない負のループに陥ることも。

真面目な人ほど、仕事ができないことにストレスを感じてしまうので、自分を追い込まずに肩の力を抜くことが重要です。場合によっては会社の人事に相談するなど、上長以外の人に相談する機会を作りましょう。

コミュニケーションを重視してる人

コミュニケーションを重視しながら仕事をしてきた人は、リモートワーク下で働くことに大きなストレスを感じていることでしょう。特に飲みにケーションなど、仕事以外でのコミュニケーションを重視してきた方はなおさらです。

そのような方が一番してはいけないことが、部下にコミュニケーションを強要してしまうこと。出社やカフェでのミーティングを強要したり、飲み会を開催したり。新しい働き方でも快適に過ごせるよう、コミュニケーションの仕方もアップデートしましょう。

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メンタル不調のサイン

メンタル不調は様々な形であらわれるため、気づくのに時間がかかることがあります。しかし、気づくのが遅れて重症化してしまうと、仕事を続けられないケースも。早期に対処するためにも、次のような症状を感じている方はクリニックなどを受診してみましょう。

不眠

メンタル不調の代表的な症状が不眠です。特にリモートワークでは、運動不足が原因で睡眠が浅くなるので、余計に不眠になりやすくなります。不眠になると脳が十分な休息をとれず、さらにストレスを感じやすくなります。

負のループに陥らないためにも、睡眠不足だと思ったら即座に生活習慣や環境を見直しましょう。

食欲の変化

メンタルの不調は食欲にも大きく影響します。不安な気持ちを抑えたり、喜びを感じる気持ちを調整する「セロトニン」という脳内物質の分泌に変化が起きると、食欲がなくなったり、逆に食べすぎてしまうことがあるのです。セロトニンが減少するとうつ状態を招きやすくなるので、食欲の変化を感じたらメンタル不調を疑いましょう。

不安感が続く

漠然とした不安感が続くようであれば、メンタル不調の入口かもしれません。不安感が続くと、それが睡眠の質を下げたり不眠の原因になることも。様々な症状の原因にもなるので、不安感が続くようであれば、瞑想の時間を作るなど自分と向き合う機会を作りましょう。

リモートワークによるストレスを減らす方法

メンタル不調の症状を少しでも感じている方のために、リモートワークによるストレスをへらす方法も紹介するので参考にしてください。

生活リズムを整える

ストレスを減らす上で最も重要なのが生活リズムを整えることです。いきなり生活全体を見直すのは難しいと思うので、まずは起業時間と就寝時間を一定にするように心がけてみましょう。起床時間を強く意識すると、睡眠不足に陥ることになりかねないので、一番大事なのは毎日同じ時間にベットに入ること。

就寝時間が一定になれば、起床時間も徐々に一定になるはずです。睡眠時間を一定にできてきたら、食事の時間なども見直して一定にしていきましょう。

作業環境を整える

作業環境を整えるのもストレスを減らすのに有効です。プライベートの空間で無理やり仕事をしても、集中できませんし、オンオフも切り替えられません。仕事をいったん止めてでも、仕事に集中できる環境を整えることが重要です。

座りやすい椅子に買い替えたり、ディスプレイを買い足したりなど、多少の投資をしてでも環境を整えるのがおすすめです。

部屋を換気する

部屋の二酸化炭素濃度が高まると、集中力も落ちますし、ストレスも感じやすくなっていきます。寒い季節であっても、定期的に窓を5分間開けっ放しにするなどして部屋の換気を行いましょう。

運動する習慣を取り入れる

運動不足はメンタル不調の大きな要因になるため、定期的に運動する習慣を取り入れてください。気軽にできるのは散歩やランニングですが、天気によってできないと長続きしないため、家でもできる運動を取り入れるのもおすすめです。

相談できる相手を作る

些細なことでも相談できる相手を作りましょう。家族や友人もいいですが、身近な相手だからこそ相談しにくいこともあるので、遠い存在の相談相手を作っておくのがおすすめ。

例えば会社の人事や産業医の方は、気軽に相談できる上に相談内容によっては業務などを調整してくれる可能性もあるため都合がいいでしょう。もう少しメンタル不調が重症な場合は、クリニックでカウンセリングを受けてみてください。

日光を浴びる

日光を浴びるのはストレス対策になる上に、生活リズムを整えるのにも効果的です。目覚めた時にカーテンを開けて日光を浴びると、身体が覚醒し1日の始まりを教えることになります。

身だしなみを整える

1日中、同じ服を着ているという方は、身だしなみを整えることで生活にメリハリをつけることができます。外に出る予定がなくても、普段オフィスに行く格好になることで仕事モードになりますし、脱げばプライベートモードになって脳を休ませることができるからです。

また、着替えることで外出するハードルも下がるため、運動する機会も増えるかもしれません。おしゃれが好きな人は、服を選ぶだけでもストレス発散になるため、ぜひ取り入れてみてください。


リモートワークでも、“チームの一員”が実感できれば、モチベーションも高まる。

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SuzukiKohei
フリーのビジネスライターとして、ビジネスメディアでの執筆やベンチャー企業の採用広報を担当。起業家や投資家のほか、ベンチャー企業とのオープンイノベーションに積極的な大企業への取材を行う。