ビジネスには欠かせないと言われているチームワーク。その重要性をなんとなく感じていても、なぜ重要なのか、具体的にどのようなメリットがあるか分からないという方も少なくないのではないでしょうか。
今回はチームワークを高める具体的なメリットと、チームワークを高めるためのポイントについて紹介します。
目次
チームワークとは
ビジネスシーンでのチームワークとは「チームに属しているメンバーが、同じ目標を達成するために共同作業を行う」ことを言います。それぞれのメンバーが自身の役割を認識して、円滑にコミュニケーションを取りながら同じ目標に向かえば、一人では達成できない目標も達成できるでしょう。
逆に言えば、チーム内で意思疎通がとれず、それぞれの役割を果たせなければチームで掲げた目標は達成できません。優れたリーダーとは、チームワークを高め、メンバーがパフォーマンスを発揮できる環境を作って目標達成に導ける人と言えます。
チームワークを高めるメリット
チームワークを高めることで、具体的にどのようなメリットが得られるのか紹介します。
生産性が上がる
最もシンプルなメリットはチームの生産性が高まること。チームワークが良好な職場は、チーム内でのコミュニケーションが活発で、他のメンバーの状況も把握できているということです。
そのため、困っているメンバーがいれば助けられますし、逆に自分が困っている時は周りの人にアシストを求められます。チームで助け合いながら仕事を進められるため、バラバラの状態で仕事を進めるよりも格段に生産性が上がるでしょう。
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組織のパフォーマンスが上がる
チームワークを向上させることで、組織としてのパフォーマンスも上がります。例えば、ミーティング中も議論が活発になり、良いアイディアが生まれやすくなるかもしれません。
ミーティングだけでなく、普段からそれぞれの強みをかけ合わせて仕事ができるため、メンバーそれぞれのパフォーマンスも上がることでしょう。
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メンバーのモチベーションアップ
チームワークが良好なメンバーは雰囲気がよく、人間関係のストレスも軽減されるため、仕事へのモチベーションアップも期待できます。チームのことが好きになれば、他のメンバーに仕事で貢献したいという気持ちも出てくるでしょう。
また、チームが居心地がいい場所と感じてもらえれば、離職するリスクを減らせるのも大きなメリットです。
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チームの問題解決力が上がる
チーム内で意見が対立したり、問題が発生することはよくあることです。それらの問題を放置したまま仕事を進めてしまうと、後から大きな問題に発展してしまう可能性もゼロではありません。
チームワークが高ければ、メンバー同士で意見を言いやすい雰囲気があり、かつ相手の意見に耳を傾けることができます。そのため、それぞれが納得した状態で問題を解決でき、スムーズに仕事を進められるでしょう。
今の時代にチームワークが重要な理由
昔と比べてよりチームワークが必要だと言われている今の時代。その理由について見ていきましょう。
激しい時代の変化に対応するため
1つ目の理由は、変化の激しい時代に対応するため。「VUCAの時代」と言われるほど将来の予測が困難な現代では、スピーディな意思決定と高い生産性が求められるようになりました。会社の指示だけで仕事をするには時代の変化に対応できないため、現場の判断で適切に仕事を進めるチームワークが求められているのです。
働き方の多様化
働き方の多様化も、チームワークが求められる背景にあります。現在は働く場所や時間、雇用形態など、様々な側面で働き方が多様化しています。多様な人達が集まってシナジーを生み出すためには、密なコミュニケーションができるチームワークが必要なのです。
チームワークを高めるポイント
どうすればチームワークを高められるのか、その方法にはいくつかあります。順番に紹介していきます。
明確なビジョンと目標を共有する
最も大事なのは明確なビジョンや目標を掲げること。チームワークが「目標を達成するために共同作業を行う」ことである以上、チームメンバー全員が同じ目標に向かっていなければなりません。メンバー同士で解釈に差が生まれないよう、ビジョンや目標は、その背景なども含めて何度も共有しましょう。
メンバーの役割を明確にする
それぞれのメンバーの役割を明確にするのも重要です。チームとして、個々のメンバーに何を求めているのか、一人ひとりに伝えましょう。存在意義が明確になれば、メンバーのモチベーションアップにも繋がりますし、周りのメンバーも役割を理解して接してくれるためチームワークを高めやすくなります。
心理的安全性を高める
心理的安全性とは「このチーム内では、対人関係上のリスクをとったとしても安心できるという共通の思い」と定義されています。つまり、チーム内でどのような発言をしてもメンバーから嫌われたり、関係性が壊れることなく安心して発言できる状態ということです。
メンバーの発言にしっかりと耳を傾け、ポジティブなフィードバックを心がけるなどして、チーム内の雰囲気をよく保ちましょう。
適切に情報を共有する
適切な報連相もチームの維持向上には欠かせません。業務の進捗状況が共有されず、仕事の指示系統がうまく機能していないと、次の行動に移れなかったり誤った行動を誘発することになります。そのような行動が続くとチーム内の不信にも繋がるため、適切に情報共有できる仕組みをつくりましょう。
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多様性を尊重する
働き方が多様化している中、チームには自分と違った働き方をしている方がいるのも当たり前になりつつあります。会社によっては障害者雇用や高齢者雇用を進めている会社もあり、働く人達のバックグラウンドも様々です。
自分とは異なるバックグラウンドや働き方の人たちを否定するのではなく、受け入れることで新たなシナジーを生み出していきましょう。
ポジティブなフィードバックをする
チームワークを高めるには、リーダーからの適切な働きかけが欠かせません。1on1を通して、各メンバーの状況を把握し、ポジティブなフィードバックを心がけましょう。ミーティング中もそれぞれの良さが発揮されるようファシリテーションし、スムーズに進行するよう意識してみてください。
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チームワークを高められる人の特徴
チームワークを高めるにはリーダーの働きかけも重要ですが、メンバーの姿勢や意識も重要です。最後に、チームワークを高められる人の特徴を紹介します。
次のような特徴を持つ人をプロジェクトの中心に置いたり、教育する際の参考にしてください
自分のことを理解している
自分の得意不得意などをよく理解している人は、チームワークを高めてくれます。自分の得意な業務は積極的に引き受けチームに貢献してくれますし、逆に苦手な業務は周りのサポートを受けながら進めていけるでしょう。
最初から自分のことを理解できる人もいますが、大抵の人は自分についてわからないものです。1on1などを通して徐々に理解してもらえるよう働きかけてみましょう。
協調性が高い
当然ながら協調性が高い人はチームワークを高められます。自分のことだけでなく、チーム全体の状況を見ながら、状況に併せて適切な役割を果たせるからです。
最初は協調性がなくても、チームで仕事をすることの重要性やメリットを伝えることで、徐々に協調性が生まれてきます。プロジェクトが始まる前に伝えることも大事ですが、一緒に仕事をしながら随時伝えていきましょう。
適切に助けを求められる
困った時に周りに助けを求められる人はチームワークを高めてくれます。仕事中は周りに助けを求めるシーンがたくさんありますが、その方法に大事なポイントがいくつかあります。できるだけ早いタイミングでSOSを出すなど、ポイントを教えておくことで、チーム内に助け合う文化を浸透させることができるでしょう。
単に「困った時は言ってね」ではなく、どのようにSOSを出せばいいのか、プロジェクトが始まる前に共有してください。
チームワークを向上させたいなら、コミュニケーションを見直そう
時代の変化が速く多様化が進む現代で事業を成長させるには、これまでよりも一層チームワークが重要です。そのためにはコミュニケーションを密にとり、チームの意識をまとめることが求められています。
ツールをうまく活用しながらコミュニケーションの選択肢を増やすことで、チームワークの向上にも期待できます。現在のチーム内のコミュニケーションを見直して、必要に応じて研修を実施したり、バーチャルオフィスなどの新たなツール導入を検討したりしてみましょう。
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