oViceは、オンライン会議が一定数(週に4回以上)あり、ハイブリットワークを行っている企業(従業員数300名以上)の20~30代の会社員100名を対象に、オンライン会議に関する実態調査を実施しました。
本調査では、約9割がオンライン会議ではカメラは基本オフで参加していることがわかりました。また、全員がカメラをオンにするというルールを設定している企業は少ない一方で、「社外の方との打合せ」では約6割(常時カメラオフ、わからない/答えられないを除いた回答者のうち)がカメラをオンにするなど、TPO(時・場所・状況)に合わせてカメラのオン/オフを使い分けている様子が見られました。また、こうしたTPOに応じた対応を、直属の上司が指導している様子も浮き彫りになりました。
■調査概要
調査概要:オンライン会議に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社IDEATECH
調査期間:2023年9月12日〜同年9月13日
有効回答:オンライン会議が一定数(週に4回以上)あり、ハイブリットワークを行っている企業(従業員数300名以上)の20~30代の会社員100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
目次
オンライン会議でのカメラ使用、約9割が「オフ」または「基本はオフ」
調査対象者に「Q.あなたは、オンライン会議でカメラをオンにしますか。」(n=100)と質問したところ、「基本はオフ、状況に応じてオンにする」が69.0%、「どんな時でもカメラはオフ」が17.0%という回答となり、約9割の方が、カメラはオフで参加していることが分かりました。
Q.あなたは、オンライン会議でカメラをオンにしますか。
- いつでも必ずカメラはオンにする:14.0%
- 基本はオフ、状況に応じてオンにする:69.0%
- どんな時でもカメラはオフ:17.0%
カメラをオンにする場面、6割以上が「顧客や取引先もしくは社外の方との打合せ」
上記の設問で「いつでも必ずカメラはオンにする」「基本はオフ、状況に応じてオンにする」と回答した方に、「Q.あなたが、カメラをオンにする時はどのような場面ですか。(複数回答)」(n=83)と質問しました。
回答は、最多の「顧客や取引先もしくは社外の方との打合せ」が60.2%、最少の「雑談」が8.4%という結果になりました。
最多と最少で7倍を超える開きがあり、TPO(時間・場所・状況)に応じてカメラをオン/オフを使い分けている様子がみられました。
Q.あなたが、カメラをオンにする時はどのような場面ですか。(複数回答)
- 顧客や取引先もしくは社外の方との打合せ:60.2%
- 1on1、個別面談:53.0%
- 部内/チーム内の報告・共有のためのミーティング:44.6%
- 研修・セミナー:32.5%
- 役員会やそれに相当する重要な会議:31.3%
- 朝会/夕会のようなチーム内の定時ミーティング:28.9%
- 部門を横断したプロジェクト会議:20.5%
- 雑談:8.4%
- その他:4.8%
オンライン会議に関するマナー・ルール、6割以上があると回答
「Q.あなたのお勤め先では、オンライン会議に関するマナー・ルールを設定していますか。」(n=100)と質問したところ、「はい」が19.0%、「明文化されていないが暗黙のルールがある」が44.0%という回答となりました。
Q.あなたのお勤め先では、オンライン会議に関するマナー・ルールを設定していますか。
- はい:19.0%
- 明文化されていないが暗黙のルールがある:44.0%
- いいえ:24.0%
- わからない/答えられない:13.0%
マナー・ルールの内容、半数以上「他の人が話している時はミュートにする」
上記の設問で「はい」または「暗黙のルールがある」と回答した方に、「Q.どのようなマナー・ルールが設定されていますか。(複数回答)」(n=63)と質問しました。
回答結果は、「他の人が話している時はミュートにする」が52.4%と最多の回答となったのに比べ、「全員がカメラをONにして参加する」は半数以下の22.2%という数字になりました。
Q.どのようなマナー・ルールが設定されていますか。(複数回答)
- 他の人が話している時はミュートにする:52.4%
- 背景にプライベートなものは映さない:34.9%
- 会議の開始時間よりも少し早めに入室する:34.9%
- ビジネスシーンに適した服装を選ぶ:30.2%
- 全員カメラをONにして参加する:22.2%
- 発言する前はチャットや挙手で意思表明をする:19.1%
- 一般社員は管理職よりも先に入室して準備する:12.7%
- その他:4.8%
- ー36歳:アジェンダを事前に展開する、会議終了予定時間の5分前に終わるよう進行する
- ー30歳:カメラをオンにしない
- わからない/答えられない:7.9%
約8割「オンライン会議でカメラのオンを求められたことがある」
「Q.あなたは、オンライン会議でカメラのオンを求められたことはありますか。」(n=100)と質問したところ、「何度もある」が13.0%、「数回程度ある」が52.0%、「一度だけある」が10.0%という回答になり、約8割がこれまでに「カメラのオンを求められことがある」ということがわかりました。
Q.あなたは、オンライン会議でカメラのオンを求められたことはありますか。
- 何度もある:13.0%
- 数回程度ある:52.0%
- 一度だけある:10.0%
- 一度もない:25.0%
カメラのオンを求めるのは「課長」「本部長/部長」が上位に
上記の設問で、「何度もある」「数回程度ある」「一度だけある」と回答した方に、「Q.オンライン会議でカメラのオンを求めてくる方はどのような役職の人ですか。(複数回答)」(n=75)と質問したところ、「課長」が50.7%、「本部長/部長」が48.0%という回答が得られました。回答者である20~30代の直属の上司が現場で部下を指導している様子が想定されます。
Q.オンライン会議でカメラのオンを求めてくる方はどのような役職の人ですか。(複数回答)
- 課長:50.7%
- 本部長/部長:48.0%
- 一般社員:37.3%
- 係長:25.3%
- 役員:20.0%
- 主任:18.7%
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ストレスを感じる会議の形式、「全員がオフライン(リアル出社)の会議」が約4割
「Q.あなたがストレスを感じる(疲れる)会議はどのような形式ですか。 」(n=100)と質問したところ、「全員がオフライン(リアル出社)の会議」が40.0%、「オフライン(リアル出社)が多数で、オンラインが少数の会議」が29.0%という回答となりました。
Q.あなたがストレスを感じる(疲れる)会議はどのような形式ですか。
- 全員がオフライン(リアル出社)の会議:40.0%
- オフライン(リアル出社)が多数で、オンラインが少数の会議:29.0%
- オンラインが多数で、オフライン(リアル出社)が少数の会議:20.0%
- 全員がオンラインの会議:11.0%
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これからも続く「オンライン会議」アウトプットにつなげる意識が重要に
TPOは昔から日本のビジネスシーンでも大切にされてきた考え方です。コロナ禍を経て広まったオンライン会議という習慣に、リアルからの参加者が掛け合わさるシチュエーションも一般化してきました。こうした中で、マナーにも独自の進化が見られています。本調査ではこのほかにも、オンライン会議でストレスを感じるルールや、オンライン会議で配慮してほしいことなどもわかりました。
会議においては、いかに事業の成長や、自社サービスのお客様への価値提供に結び付くコミュニケーションを実現していけるかが、差別化の源泉となるのではないでしょうか。例えば今回の調査結果をヒントにしていただいたり、オンライン会議での振る舞いについて明示的にもっと自由度を与えたりすることで、何か言語化されていなかった妨げが取り除かれ、結果として新しい発見や前進が生まれるかもしれません。
多くの組織でオンラインでの参加者を含めた会議が引き続き開催されていますが、このような会議をもっと改善したいと感じている場合、新しいワークプレイスが効果を発揮することもあります。様々な組織で活用され、多くの課題を解決しているoviceについて、ぜひovice 活用事例 から詳細を確認してみてください。