オフィス勤務が通常だった頃にも暗黙のコミュニケーションルールがあった。
もし、この後にクライアントとのミーティングがあるとしたら、質問はできる限り簡潔にする。締切に追われ殺気を放ちながら作業している人がいたら、なるべく話しかけず、彼らの集中力を乱すような行為をしない。など、気配りというのだろうか、私たちには「空気を読む」という礼儀があった。
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テレワーク推奨になった今、新卒社員に暗黙のルールを理解させることは難しい
Zoom等でのビデオ会議、SlackやChatworkなどでのIM (インスタントメッセンジャー)、Email、テキスト(LINE等の主にプライベートで使われるコミュニケーションアプリ・SNS)…世の中にはたくさんのコミュニケーションツールがあり、新卒社員はこれらをうまく使いこなしている印象だ。
しかし、個人がツールをうまく使いこなせているかどうかと、ツールを使ってチーム内でのコミュニケーションが円滑に行えているかは別問題である。
テレワーク推奨前に同じオフィスで働いていた者は、互いの性格を何となく知っている場合が多い。
しかし、現在はテレワークしか経験したことのない新卒社員も多く、阿吽の呼吸的な気遣いを彼らに求めることは、とても酷な話である。
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コミュニケーションツールを使う際はチームで指標をつくることが重要
筆者はフリーランスのため、契約している会社毎に使われているコミュニケーションツールをダウンロードしているが、大抵の企業が共通して使っているツールは Slack、Zoom、Emailだ。
Harvard Business Reviewの記事「Did You Get My Slack/Email/Text? (私のスラック/ メール/テキスト(LINE) 受け取りましたか?)」で紹介されているように、各ツールのルール・指標を明らかにしておくことは、チーム内でタスク管理・リマインドフォローをする上でも非常に重要である。
大体の返信時間等のルールが定められていれば、その後(返信を受け取った後)の自身のタスク管理の見通しも立てやすく、コミュニケーションミスも減らすことができるだろう。
Harvard Business Review|Did You Get My Slack/Email/Text?
Slack/Chatwork とZoom、Email、LINEは返信時間と連絡する内容によって使い分けると良い
以下、記事で紹介されている簡単な指標を紹介する。
<参照>Harvard Business Review|Did You Get My Slack/Email/Text?
Slack / Chatwork
使うとき | 緊急事態、短くてシンプルな内容 |
返信時間 | できるだけ早く |
ポイント | ・6人以下のチームで使うことをお勧めする(返信をなるべく早くするという観点から) ・複雑且つ、ビジュアル的な説明が必要な時は避ける |
使うとき | 直接的に送りたい、重要な内容(契約書など)、履歴を残したい時 |
返信時間 | 24時間以内(他にあるタスクの優先度によって多少前後する) |
ポイント | ・緊急ではないが需要な内容 ・おしゃべりや雑談は避ける |
Zoom (Video call)
使うとき | ・社外の方を含んだコミュニケーションを取りたいとき ・視覚的な情報が必要なとき、プロジェクト開始時などメンバー紹介をしたいとき |
時間 | 事前にスケジュールを設定しておく必要がある |
ポイント | ・自身が話していない時は基本的にマイクをミュートにしておく ・ミーティング主催者は参加者にビデオをONしてもらう必要があるかを知らせる ・参加できない人のために会議をレコードしておく |
LINE (テキスト)
使うとき | 緊急で、他の連絡手段が使えないとき |
返信時間 | 午前7~午後7時は30分以内 |
ポイント | 会議中の使用は避ける |
Slack / Chatworkの使い方が仕事の生産性を上げる
便利さや気軽さから、Slack等のメッセージツールの使用頻度が最も高い場合が多いが、いかに慣れて使いこなすかが、チーム内のコミュニケーションを円滑にするかに役立つだろう。
コミュニケーションのズレによるミスは、これらのメッセージツールである程度防ぐことができる。また、チームワーク力を高める上で「報・連・相(ほうれんそう=報告、連絡、相談)」をいかに小まめにSlackで行うかが新入社員の育成の鍵にもなりそうだ。
<参考>DIAMOND online|新入社員にこれだけは伝えたい!仕事で大切なホウレンソウ(報連相)のコツ
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